ゼロトラスト導入の注意点
働き方の変革によってゼロトラストの導入は、必須と言っても良い状態です。だからと言って、何も考えずに導入できるわけではありません。いろいろな制限をかける必要があるため、業務上の利便性はかなり悪くなります。今まで利用できていたことが使えなくなることは、従業員から大きな反発を受けることになってしまいます。
これについては、しっかりと教育することが重要です。なぜ必要かをセキュリティのためと一言で終わらせてしまうと、納得できないはずです。外部の脅威という考え方が通うじない環境であることや、それによって発生するリスクを教えることで、明確な理由をわかってもらいます。それでも反発が全くなくなるわけではありませんが、ゼロトラストがいらないと思われるようなことがないようにすべきです。
ゼロトラストのもう一つの注意点は、コストと時間がかかることです。利用できる端末の支給や認証システムの構築、ネットワークの監視など新たに必要となることは一つではありません。また、運用は知識のあるものが行わなければいけないため、外注するとそれだけコストが必要になります。コストに関しては、万が一漏洩が発生したときに必要となる費用との比較で考えるといいでしょう。
それと比べるとかなり低いコストで済むことになります。人材はどこでも必要とするので、なかなか適切な配置をすることは難しいかもしれません。費用がかかったとしても外部に依頼することも選択肢に含めるべきです。