IoT機器のセキュリティを高める仕組み

IoT機器は便利である一方で、複雑化が進んでおり情報漏洩のリスクも高まっているためセキュリティを強化すべきです。ネットワーク通信の接続先が正しい相手であることと経路の途中で盗み見られていないかということ、そして通信の途中でデータの改ざんが行われていないかということに注意しなければなりません。この3つの危険要素に対して、有効な防御策がTLSです。TLSはネットワーク上において、安全かつ堅牢な通信路を利用可能としたプロトコルのことを指します。

正しい相手に接続できているかどうかを確認する際に、TLSは活躍します。サーバとIoT機器が通信を行う際に送信される証明書が正しいものであるか、また証明書に記載されている相手が合致しているかを確認する認証機能がセキュリティを高めるという訳です。暗号化という技術で盗み見を防止しているのも、TLSの有用な点です。相手との接続の認証を行うと同時に、やりとりするデータを暗号化します。

これによりネットワークの経路における、途中の盗み見を防ぐという訳です。なお大きいデータをやりとりする際、セキュリティ面を考慮してデータを短縮するハッシュ関数を用います。受信側がデータを受け取った時に、ハッシュ関数を使って短縮された内容を照合することにより中間で加工されていないかどうかを調べることが可能です。IoT機器を利用する上でセキュリティの危機にさらされる、3つの要因をTLSが防げるのはこういう仕組みを経て通信が行われているからです。

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